みなさんこんにちは
はる歯科診療室 歯科技工士の網谷です。
今日は口腔機能低下症についてお話しします^_^
口腔機能低下症は、加齢だけでなく、疾患や障害など様々な要因によって口腔の機能が複合的に低下している疾患です
食べ物を噛む機能や飲み込む機能は、加齢に伴って低下して行きます:;(∩´﹏`∩);:
具体的には、「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」が低下することが挙げられます。
放置しておくと咀嚼障害、摂食嚥下障害など口腔の機能障害を引き起こします
「食べる」「話す」「笑う」「呼吸する」など、生きていくうえで重要な役割を果たしているのが口腔機能です
口腔機能が低下する症状を早期に自覚することで食べることや会話を楽しむことなど、笑顔が続く健康長寿を支えます
口腔機能低下症は、おもに50歳以上を対象に歯科医療機関で口腔機能評価を行い、3項目以上の項目で低下が認められた場合に診断されます。
歯科医療機関で、口腔機能の低下を専門的な計測機器などを用いて定量的に評価することで、機能低下の早期発見・早期対処を行っていきます。
口腔機能管理の検査について説明します
下記の7つの検査のうち3つ以上が該当した場合、口腔機能低下症と診断されます。
①口腔衛生状態不良の評価法
舌の上を9分割して、それぞれの舌苔の付着度をスコア0(良好)~2(不良)で評価します。
スコアの合計:18×100で舌苔付着度を評価します。
基準値は50%以上が目安となります。
②口腔乾燥の評価法
口腔水分計を舌粘膜にあて、計測を行います。
口腔乾燥の判定基準はこの計測値で27.0未満となっています。
③咬合力低下の評価法
残存歯数を計測します。
判定基準は、残存歯数が残根(根っこだけ残っている歯)と動揺度3の歯を除いて、20本未満となっています。
④舌口唇運動機能低下の評価法
オーラルディアドコキネシスで評価します。
5秒間での合計発音数を計測し、1秒当たりの回数を算出します。
パ:口唇の運動機能
タ:舌前方の運動機能
カ:舌後方の運動機能
判定機銃はパ、タ、カいずれかで1秒当たりの回数6回未満となっています。
⑤低舌圧の評価法
低舌圧は舌圧測定により評価します。
舌圧測定器のプロープを舌で硬口蓋に数秒間押し付け、最大舌圧を計測します。
判定基準は舌圧が30kPa未満となっています。
⑥咀嚼機能低下の評価法
専用の咀嚼能力測定用のグミゼリーを用いて、グミ咬断片がどれだけ細かくできたかを10段階で判定します。
判定基準はスコア2以下。
⑦嚥下機能低下の評価
問診形式による聖隷式職下質問用紙を用いて、嘘下機能に関するスクリーニング、評価を行います。
はる歯科診療室では、口腔機能低下症の検査を行っております
これは実際に検査を行っている動画です
是非ご覧ください
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https://youtu.be/1Sjw5y-aeAI?si=acJBknlAOS4SLYMu https://youtu.be/ngpsOZ7XfDg?si=g2UPqKb5odxLEJHR
口腔機能低下症を放置しておくと、「摂食嚥下障害」などさらに重い口腔機能障害を引き起こし、全身の健康に関わる問題になってしまうこともあります
「食べる」「話す」といった機能は毎日使うもので、その低下を本人が気づくことはとても難しいことです。
外出や、家族などの交流を積極的に行って、お互いに口腔機能の低下や容姿の変化を確認することも口腔機能の低下に気付く手立てになります。
口腔機能低下症を予防する方法を紹介します(^^)
まずは、お口の中を清潔に保つことです。
それにより、美味しくお食事をとることができます。
というのも、舌の味蕾が味覚をつかさどる細胞なのですが、舌が汚れていると味覚が低下してしまいます(´ω`)
歯磨きはもちろんのこと、舌の上を清潔にすることで口臭対策に加え美味しくお食事を取れるようになるのでとても重要です。
お口の中のケアのポイントは↓
・食前や朝起きてすぐ舌ケアをする
・出来るだけこまめに水分を取る
・一日一回舌ブラシで舌苔を取る
この3つを意識してみてください
お口の乾燥にも気を付けましょう!
高齢者は様々な全身の病気や服用薬の副作用によってお口の中が乾燥する事があります
特に冬場は空気の乾燥により健康な方でも喉やお口の中が乾く事が多いので注意しましょう。
口腔乾燥予防のポイントは↓
・保湿剤の使用
市販されている保湿剤を使用します。
主に、スプレータイプ、ジェルタイプ、リキッドタイプの3種類です。
ライフスタイルに応じて適切なものを選択してください。
唾液腺マッサージも効果的です♪
毎日の口腔ケアでしっかりと予防するとともに、気になる症状があればお気軽にご相談ください
ご予約のお電話は 087-833-6480
高松市西町 13-31
はる歯科診療室