みなさんこんにちは
はる歯科診療室
歯科衛生士の網本です!
寒暖差が激しい日が多く、体温調節が難しいですね
皆さまも体調管理にはお気をつけ下さい♪
本日は、口臭と舌苔についてお話しします。
ひと口に口臭といっても、その原因は大きく分けて外因的口臭、生理的口臭、病的口臭の
3つの種類に分けられます。
それぞれ説明していきます
外因的口臭
外因的口臭は、口に入れたものが直接臭いの原因となる口臭をいいます。
代表的な例では、ニンニク、ニラ、納豆、ネギなど、臭いの強い食材です
これらは、食べた後も胃に残っており、しばらくの間食道を通じて臭いを放つので気をつけたいものです。
また、飲酒や喫煙も口臭の原因となります。
アルコールは、肝臓によってアセトアルデヒドという臭いの物質になります
習慣的に摂取し続けると体の中に臭いが取り込まれ、飲酒しない日も臭いが排出されるケースもあります。
毎日飲酒するのは避けた方が良いでしょう。
生理的口臭
口臭を防ぐ大きな役割を果たしているのが唾液です。
通常は、唾液の自浄作用によって抑えられている口臭ですが、起床直後や、空腹時、緊張時などは唾液の分泌が減少するため細菌が増殖しやすくなります!(◎_◎;)
それに伴って口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物が増え、口臭が発生します
揮発性硫黄化合物には主に次の3種類のガスからなります。
︎硫化水素(卵が腐ったような臭い)
︎メチルメルカプタン(たまねぎが腐ったような臭い)
︎ジメチルサルファイド(キャベツが腐ったような臭い)
などです。
予防策としてあげられるのは、やはり唾液を多く出すことです。
唾液分泌を刺激する歯みがきやうがいの習慣化、食事もよく噛んで唾液を多く分泌することが大切です。
リラックスすると唾液が出やすくなることも覚えておいてくださいね(^^)
病的口臭
端的にいうと、病気が原因で発生する口臭のことです。
大きく分けると口腔内のトラブルに由来するケース、全身の病気が原因となるケースがあります。
いずれも、病気の症状として発生している口臭のため、改善のためには根本原因である病気を治療する必要があります
◎口腔由来
歯周病や進行した虫歯、ドライマウスなど、口腔内にある原因で起きる口臭です。
一般的な病的口臭のうち、90%以上が口腔由来とされています。
発症後の治療はもちろん、未然に防ぐための日頃のケアと定期的な健診が大切となります。
◎全身由来
鼻や喉の病気、呼吸器系、糖尿病などの病気が原因で口臭が起こる場合です。
気管支炎や気管支拡張症、肺膿腫などの呼吸器系疾患。
慢性鼻炎や蓄膿症、扁桃腺、咽喉頭ガンなどの耳鼻咽喉。慢性胃拡張、胃炎、胃潰瘍、胃下垂、胃がんなどの消化器系疾患。
さらに、糖尿病、尿毒症、肝硬変、肝炎などの代謝系疾患など、様々な病気が原因としてあげられます。
舌苔(ぜったい)
健康な人の口臭は、舌についた汚れである舌苔(ぜったい)が主な原因といわれています。
舌苔は、細菌や食べかす、はがれた粘膜などが舌の表面に付着してできま白い苔状のかたまりです。
歯に付着する歯垢と似ていて、細菌が潜んでいることもあります
こちらの解説動画も参考になさってください
☟☟☟
https://youtu.be/YrbyR7Po9U8?si=5J86fM5IEouuZK4d
舌苔ができる原因はいろいろありますが、主なものは3つあります。
1.口の中がキレイに清掃できていない
口腔を清潔に保たなければ、菌が舌にたまってしまうことがあります。
2.唾液の分泌の減少
唾液には、食渣や歯垢を洗い流す自浄作用や、口腔内の菌の増殖を抑える働きがあります
ストレス、薬の副作用、加齢などが原因で唾液自体の量が少なくなると、口腔内に舌苔の原因となるものが増え舌苔がぶ厚くなることがあります。
3.口呼吸
口呼吸により口が開いたままになっていると、口腔内が乾燥してしまいます。
保湿ジェルなどを使い、口腔が乾燥していない状態を保つことも重要になります
こんな人は舌苔がつきやすいので注意が必要です
間食することが多い。
寝る前の歯みがきをさぼりがち。
口呼吸をしている。
過度なストレスが続く。
舌の運動が活発でない。
みなさんの舌はどうですか?
鏡の前であっかんべーをして、確認してみてください。
舌苔が多くくっついてると口臭だけでなく、味覚が低下することもあります
舌には、味を感じる味蕾という組織があります。
舌苔が味蕾を覆っていると味を感じにくくなりこともあります。
また、舌苔の細菌を誤嚥して肺炎をもたらすこともあります。
舌を傷つけず、効率よく舌苔を取り除くには、舌ブラシ(またはやわらかい歯ブラシ)を使用することが効果的です
舌ブラシ
舌ブラシを使った舌のお手入れ方法を紹介します
ブラシを水またはお湯につけ、水滴を振り切ってからご使用下さい。
ブラシを舌にあて、奥から手前に数回引くようにして、軽い力でかき出し、絡め取ります。
1ヵ所につき2~3回程度にしましょう。
凸(とつ)面を舌の平面にあて、凹(おう)面は舌の側面にあててご使用下さい。
使用後は、しっかりうがいした後、ブラシをキレイに洗浄して風通しの良いところに保管してください
舌は傷つきやすいため、過度なケアは逆効果です
舌の表面を傷つけないように、舌ブラシを使って軽い力で清掃しましょう。
また、1日1回にとどめましょう!
こちらの動画も是非ご覧ください
☟☟☟
歯磨きと一緒に舌のお掃除も毎日してみてくださいね
ご予約のお電話は
087-833-6480
高松市西町 13-31
はる歯科診療室