みなさんこんにちは
はる歯科診療室 歯科衛生士の網本です!
桜が綺麗な季節になりましたね
新しい環境、新しい出会い、4月は始まりの月とも言われています。
心機一転、新しいことにもチャレンジしたいものですね♪
さて、本日は舌の役割についてお話しします
舌の役割は?と聞くと、皆さんは何をイメージされますか?
「味を感じること」と思われる方が多いと思います。
舌の役割はそれだけではないんです
味覚
まずは、味覚です。舌の表面には、
味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じるセンサーがあります。
味蕾は味細胞の集まりで、甘味・苦味・塩味・酸味などを感じます。
これらの味が複雑に混じり合い、美味しいさを感じています
味蕾は、頬の内側や唇にもありますがほとんどが舌にあり、食べ物の美味しさは舌によって感じています。
咀嚼と嚥下
次に、咀嚼と嚥下です。
食べ物を咀嚼する(噛む)時にも、舌が大切な役割を担っています
口に食べ物を入れてたら、舌が食べ物を歯と歯の間に移動させます。
そして、歯で食ベ物を噛み砕きます。
噛み砕く時には、舌で食べ物を固定しています。
そしてかみ砕かれた食べ物を舌で集め、反対側の歯に食べ物を移動させて、再度咀嚼させます。
食べ物が飲み込めるほど十分細かくなると、舌は食べ物を集めて咽頭に送り込みます。
そしてやっと飲み混むことができます。
しかし、舌の機能が低下すると、食べ物が上手に食べれなくなってしまいます
あいうべ体操
そこで、おすすめなのが舌のトレーニングです。
お口全体の筋肉を鍛える『あいうべ体操』というトレーニングを紹介します!
「あ」あ〜とお口を大きく開けます。
「い」い〜と横に口を広げます。
「う」う〜と口を尖らせ前に突き出します。
「べ」べ〜と舌を出します。
「あ~」「い~」「う~」「べ~」と、それぞれ1秒ずつキープし、10回繰り返します。
10回を1セットとし、1日に3セット繰り返すと効果的です
大きく口を動かして、ゆっくりと行うのがポイントです
簡単なので、是非試してみてください(^^)
発音
発音にも関わっており、私たちが発する言葉にも、舌の存在は欠かせません。
話したり歌ったりする時には、舌を動かして、音を発生させています。
言葉の発声は肺から押し出される空気が声道を通るとき、
普段は開いている声帯が狭まることにより空気が振動し、
口の中の共鳴によって様々な音に変化させてつくられます。
この時、舌は柔軟に動き、異なった音を発する手助けをしています。
パタカラ体操
お口と舌の筋肉を使い、食べたり飲み込んだりする機能を鍛える
代表的な体操のひとつパタカラ体操を紹介します。
パタカラ体操とは「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字を発音する、簡単な体操です( ^∀^)
「パ」口唇を閉じます。
「タ」口蓋に舌先をつけます。
「カ」口蓋の奥に舌の付け根付近をつけます。
「ラ」巻き舌にして口蓋に押し当てます。
「パ」「タ」「カ」「ラ」を、それぞれ5文字3回ずつ発音します。
その後、「パパパパパ、タタタタタ、カカカカカ、ラララララ」を3回繰り返し発声します。
その他おすすめの口腔体操はこちらの動画で紹介していますので、是非ご覧ください
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https://youtu.be/k3kBcowiqHc
YouTube 動画 はる歯科診療室4コマアニメ 「口腔体操」 をプレビュー
はる歯科診療室4コマアニメ 「口腔体操」
舌のお掃除
このように舌は、味わう・食べる・話すといった人が生活するうえで重要な器官です。
歯と同じくお掃除が必要です。
というのも、舌にも『舌苔』(ぜったい)と呼ばれる汚れがつきます。
舌苔は、細菌や食べカス、はがれた粘膜などが付着した白い苔状のかたまりです
こちらの動画で詳しく紹介していますので、参考になさってください
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https://youtu.be/YrbyR7Po9U8
舌苔は口臭の原因にもなるので、取り除くことが大切です!
また、舌苔の中で増殖した細菌が気管から肺に入ってしまうと、
免疫力が低下している場合、誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こす原因ともなります。
誤嚥性肺炎は、誤って気管に入った飲食物等により引き起こされる感染症で、
飲み込む力や機能が低下した高齢者に多く発生します
70代以上がかかる肺炎の7〜8割が誤嚥性という報告もあります。
現在、日本では、誤嚥性肺炎による死亡者が増加傾向にあり、高齢化の進展に伴って今後もさらに増えることが懸念されています。
舌苔を清掃して舌をきれいにすることは口臭のみならず、誤嚥性肺炎の予防にもつながるんです( ^ω^ )
舌みがきは1日1回程度、舌の汚れが気になるときしてみてください。
朝は、舌苔の付着量が多いことがあるので、舌みがきは朝の歯みがき時に行うのがおすすめです
舌専用の舌ブラシなどで、鏡を見ながら”舌の奥から手前”にかき出すように撫でてみて下さい。
舌はデリケートな組織なので、粘膜や味を感じる味蕾(みらい)を
傷つけないよう、軽い力で行いましょう。
はる歯科診療室では、シリコン製の舌ブラシを取り扱っていますのでご興味のある方はお気軽にお声掛けください
舌はたくさんの働きがあるのをご理解いただけたと思います。
また、セルフチェックしやすい部分ですので、
違和感や気になる点がありましたら、お早めの受診してください
ご予約のお電話は
087-833-6480
高松市西町 13-31
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