みなさん こんにちは
はる歯科診療室 歯科技工士網谷です(^^)
今日は、日本人に多い「出っ歯」についてお話しします。
「出っ歯」とは、
上の前歯が下の前歯よりも出ていて目立つ状態のことです。
簡単な出っ歯のセルフチェック方法を紹介します
●上下の前歯の先端の隙間が4mm以上ある
上の前歯の先端と下の前歯の先端の隙間のことを、専門的には「オーバージェット」といいます。
真横から見たとき、オーバージェットが2mm〜3mm程度であれば正常
オーバージェットが4mm以上あると「出っ歯」と言われる傾向にあります。
出っ歯であるかどうかは、上下の歯のずれ幅で診断されます。
●前歯が出ているため、意識しないと唇を閉じられない
出っ歯だと前に出ている歯が邪魔をして、唇にグッと力を入れないと唇が閉じられません。
そのため、気を抜くと口がぽかんと開いた状態になりがちになります。
●気付いたら口が開いている
・唇を閉じると口周りが疲れる
・口の中が乾燥しやすい(ドライマウス)
このようなことがあれば出っ歯の可能性があります。
●口を閉じると顎先に梅干しのようなシワができる
口を閉じると顎先に梅干しのようなシワができる場合、出っ歯が原因であることが多いです。
口を閉じようとするとき、前歯が前に出ているため上唇が下の方まで降りてこられません。
代わりに下唇を上に伸ばしてカバーしようと無理に力が入るので顎にシワができてしまいます。
●横から見た時に口元がゴボッと前に突き出ている
口元が前に出ているかどうかは横から見てみるとわかりやすいです。
鏡や写真を撮って確認したとき、口元が前に出ている状態(いわゆる口ゴボ)なら出っ歯が原因の一つです。
出っ歯が気になり、コンプレックスになっている方も多いのではないでしょうか?
気になって、人前で口を開けて笑えないという人もいます(◞‸◟)
歯並びは、遺伝が原因の場合が多いのですが、後天的な原因で出っ歯になってしまう場合もあります
子どもの頃に、指しゃぶりや、爪を噛む癖が長い間あった人は、出っ歯になる可能性があります。
上の前歯に力がかかって前に飛び出てきたり、下顎が後退します
こちらの動画でも、爪噛みの悪影響について可愛いパペットが解説してくれています
是非ご覧ください
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柔らかいものばかり食べている場合も、出っ歯になる可能性があります
柔らかい物を食べると、前側で噛む癖がついてしまい、舌が前側に出てしまうからです。
舌が前歯を押して力をかけてしまうので、歯並びが悪くなってしまいます。
食事中の姿勢が悪い人も、歯並びに影響します。
背中を丸めて食事をすると、前歯で噛むことが多くなります。
姿勢が悪く、前歯でばかり噛む癖がついてしまうと、舌を奥歯付近まで動かす筋肉の発達が悪くなってしまい、出っ歯になりやすくなります。
口呼吸も歯並びに影響します。
口呼吸をすると、舌の位置がずれます。
舌は、本来なら上の前歯の裏側、顎の天井についているのが正常です。
舌の位置がずれると、口の中のバランスが崩れ、舌が歯を押し出したりします。
歯に圧力がかかり続けると、歯並びに影響が出ます。
このような習癖など以外にも、出っ歯になる原因はあります
歯周病が進行した場合、歯がグラグラと動いてしまい、やがて前歯周辺の間隔が広がることがあります。
このケースは少しずつ症状が進行するケースが多く、初期段階では出っ歯になり始めている事実に気付くことすらできません。
しかし、最終的には唇を閉じられなくなるほど症状が進行する場合もあり、早期段階での治療が必要です!
親知らずが周りの歯に悪影響を与えるような生え方をしている場合、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。
親知らずに圧迫されて徐々に周囲の歯が移動し、それに押し出される形で前歯に負担がかかり、行き場を失って前歯に傾斜が付く場合があるのです。
親知らずは20代以降に生えてくることが多い歯なので、大人になってから突然出っ歯になるケースもあり得ます。
親知らずに関しては、こちらの動画で詳しく解説しております。
参考になさってください
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出っ歯は、チャームポイントにもなったりしますが、お口の中にとってはよくない面もあります。
出っ歯になると、唇が閉じにくく、就寝中や日常的にも口が開いている場合があります。
そのため、お口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。
唾液には、虫歯の進行を抑える「再石灰化」や、細菌の増殖を抑える機能があります。
出っ歯の人は唾液の働きが低下して、虫歯や歯周病が進行してしまうことがあります
日常的にも口が開いていると、菌やウイルスが入りやすく、風邪をひいたりインフルエンザになりやすくなります
出っ歯は、見た目だけでなく、お口の中や、健康面まで影響します。
お子さんがいらっしゃる方は、指しゃぶりや爪を噛むくせなどがないか気にかけてみてください
永久歯が生え揃う前のお子さんには、小児矯正をおすすめする場合もあります。
お口周りが気になる方はぜひ一度相談してみてください。
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