みなさんこんにちは
はる歯科診療室、歯科衛生士の大西です^_^
今日は歯根膜の役目をお話していきます
まず歯根膜とは歯の根っこの周りを覆っている膜で、歯と骨をつなぐ役目を果たしています。
力いっぱい歯を食いしばった時の噛む力は、奥歯であれば体重に比例していると言われています
ところが運動時や睡眠中等、無意識に歯を食いしばる時は、最大で体重の2倍もの力がかかり、それが長期に続くと自分の歯が削れたり、割れたりすることもあります!(◎_◎;)
私たちは食事の時に噛む場合、柔らかい食べ物なら 30kg位、硬い食べ物なら60kg位といった具合に、やわらかいものであれば弱く、硬いものであれば強く自然と噛む力を加減しています。
この噛む力の強弱をコントロールする時に、重要な働きをしているのが、歯の周りにある歯根膜という部分なのです。
歯根膜はコラーゲン繊維が半分を占めていて厚さは0.3㎜くらいと言われています。
歯は直接骨に植わっているわけではなくこの歯根膜によって骨とくっついています。
歯や骨、歯茎などど違って普段あまり聞かない部分かと思いますが、お口の中や歯にとってとっても大切な部分になります
歯根膜は歯と骨をつないでいるだけでなく、膜自体に感覚があるので物を噛んだときの感覚や食感を脳に伝えるための役目も果たしています( ^ω^ )
歯には元々ちいさな揺れがありますが、その揺れのおかげで力を吸収したり過度な力がかかりすぎないようにしたりしてくれているんです
その他の歯の構造については、こちらの動画を参考になさってください
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https://youtu.be/ToK8_cfkREE
大切な役割の歯根膜ですが、何らかの原因でダメージを受けると、歯根膜に血行障害が起こり、歯が浮いたような症状が現れます。
このような症状を“歯根膜炎”といいます。
●歯周病
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶かされてしまいます
歯根膜にも血流があり、早めに感染を除去することでしっかり治ります。
しかし、時間がたってしまい歯根膜そのものが元に戻らない状態になると、残念ながら歯周病が改善されないこともあります
だからこそ「歯がグラグラする」「歯ぐきが腫れた」など、症状が出てからの治療よりも、早期発見・早期治療が重要なのです
血流があるからこそ、多少の感染を起こしたとしてもしっかり掃除すれば、歯根膜は回復し機能します。
逆に感染した歯根膜をそのままにしておくと、歯を支える骨の吸収が進みます。
この状態こそが歯周病の程度を大きく左右させるのです。
歯を支えることができなくなると、揺れが大きくなり歯を残すことができなることもあります:;(∩´﹏`∩);:
歯周病は基本的に痛みなく進行します。
知らない間に歯周病が進行しないように、定期健診が大切です
揺れが大きくなって痛みを感じる前に、気になる方は早めに歯科医院で歯周病の検査をおすすめします
●歯ぎしり食いしばり
歯ぎしりや食いしばりも歯根膜にダメージを与えます
歯ぎしり食いしばりは、歯に負担がかかりやすく歯根膜を拡大させてしまいます。
見た目では判断出来ないのですが、レントゲン撮影を行ったときに歯と骨の間に隙間があるように写ります
その隙間が大きくなることを歯根膜腔の拡大と言います。
歯根膜腔が拡大すると隙間が大きくなるので、歯と歯茎の間の歯周ポケットに歯周病菌が侵入しやすくなり、歯周病も進行しやすくなります
そもそも歯はカチカチ噛んだ時の縦の衝撃には強いですが、ギリギリする歯ぎしりによる横揺れには弱いため負担がかかりすぎると歯周病だけでなく歯が削れたり欠けたり割れたりすることもあります。
今まで治療したところがある方は詰め物や被せ物が取れやすくなったり、知覚過敏などのしみる症状も出やすくなります。
そのため歯ぎしりや食いしばりがある方にはナイトガードという寝る時に付けるマウスピースを作製することをおすすめしています。
今症状や困ったことがなくても今後そういったトラブルが起こらないように予防的にナイトガード使っている方も多くいます。
最近寒くなってきているので、表に出たときに思わず食いしばってしまうことが増えてくると思います
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朝起きて廊下に出たら寒かった→ぐっと食いしばって小走りで暖かい部屋に
寝ている間の歯ぎしり食いしばりに加えて、寒い季節に食いしばりが加わると色々な不具合が生じてきます
はる歯科では、ピッタリのナイトガードをお作りしているので型取りが必要になります。
気になる方はスタッフにお気軽にお声かけください
ナイトガードの作り方はこちらの動画です(*^^*)
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https://youtu.be/jP8thI2XShw
その他、神経の治療後や歯の根の先に膿が溜まっているのも原因になります。
原因によっては、安静にして様子をみていれば、自然と改善するものもありますが、「歯周病」「歯の根の先に膿が溜まっている」場合には、放置すると、悪化し、取り返しがつかない場合もあります
自分では、原因の判断は難しいものです。
違和感を感じた場合には、できるだけ早めに受診をしてくださいね
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