みなさんこんにちは!
はる歯科診療室 歯科技工士の網谷です^_^
冷たいものや、歯ブラシの刺激で歯がしみることはありますか?
しみる歯にはいろいろな原因があります️
その中でも「くさび状欠損」について今日はお話しします
「くさび状欠損」は「WSD」とも言われます。
WSDとは、Wedge Shaped Defectの頭文字を取った名前です。
歯の根本に見られる、楔(くさび)型に削られた状態のことを言います。
進行しすぎると歯が折れてしまうこともあります(´ω`)
歯の構造は、
表面から、エナメル質・セメント質・象牙質、の順番になっています。
さらに内部に歯髄といわれる、神経が通る空洞があります。
エナメル質は、身体の中で一番硬い組織です。
エナメル質自体は削ったりしても痛みはありません。
その内側にある象牙質は、エナメル質に比べると柔らかい組織です。
この象牙質が表面に露出すると象牙細管と呼ばれるたくさんの管に刺激が伝わることで痛みが出ます:;(∩´﹏`∩);:
知覚過敏の原因にもなり、あまりに痛みが酷いと神経をとらざるを得なかったりします。
ではなぜ、WSD「くさび状欠損」ができるのか?その原因は色々あります。
主な原因として考えられているのは、
1. ブラッシング(歯磨き)
2. 咬合力(噛む力)
3. 歯周病
この3つです。
1.ブラッシグによる原因
忙しい朝や、一日の終わりに疲れた夜には、歯磨きを早く済まそうとしてついつい力強くゴシゴシと磨いてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その際、硬い歯ブラシを使ったり、研磨剤入りの歯磨き粉を使ったり、強い力でゴシゴシと歯磨きすることにより、硬いエナメル質が徐々に摩耗していきます。
徐々に擦り減ってしまい、WSD「くさび状欠損」が出来てしまいます。
2.咬合力による原因
噛み合わせが悪かったり、強い咬合力が歯にかかることにより歯質が破壊されてWSD「くさび状欠損」が出来てしまいます。
3.歯周病による原因
歯周病の進行により歯肉が退縮することでセメント質が露出します。
そこが摩耗して、WSD「くさび状欠損」が出来ます。
残念ながら、WSD「くさび状欠損」は自然治癒しません
食いしばりの習慣などが原因の場合は、こうした習慣を矯正し適切に予防しない限り、少しずつ進行してしまいます。
治療においては、進行度や個々の患者さんの状態によっても異なりますが、知覚過敏の症状のみの場合には、経過を見守ることもあります。
他方、虫歯を併発しているケースでは、虫歯の治療をしたうえで、歯肉のきわにコンポジットレジンという白い樹脂の詰め物をします。
また、知覚過敏の症状がひどい場合には、痛みの症状を抑えるためのコーティング剤を塗布することもあります。
歯肉のきわは食べ物のカスが詰まりやすい部分でもあるので、清掃性なども考慮しながら、できるかぎり歯を保存できる方法を選んでいきます。
これは、可愛いパペット達が解説している動画です
是非ご覧ください︎
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WSD「くさび状欠損」の予防を紹介します
1. 硬めの歯ブラシや研磨剤が入った歯磨きを避ける。
2. 時間をかけて丁寧に優しく歯磨きを行う。
3. もし強い食いしばりなどをしていたら、マウスピースを使用する。
4. 歯周病を進行させないために日々のケアをし、定期的に歯医者に通う。
虫歯や歯周病と同様に、WSD「くさび状欠損」も早期発見、早期治療することで進行を食い止めることができます。
はる歯科診療室では、ナイトガードのご使用をおすすめしております️
WSD「くさび状欠損」の症状がない方も、歯ぎしり食いしばりが原因で被せの破折や破損がおきます。
また、歯の根っこが破折したり歯周病の進行が早いなどのトラブルが起こることがあります
ナイトガードについては、こちらの動画で詳しく解説しているので参考になさってください
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