みなさんこんにちは!
はる歯科診療室 歯科技工士の網谷です^_^
はる歯科診療室では、初めて受診された患者さんには必ずカウンセリングの時間を設けています
まず、受診された理由をお聞きします。
『1番気になるのはどこか?』を聞くことが大切なのですが、それと同じくらい大切なカウンセリングの項目があります!
それは、『日々服用しているお薬があるかどうか?』です
たくさんのお薬を服用している患者さんも多いと思います。
なぜ、歯医者さんのカウンセリングでお薬のことを聞くのか?今日はそのお話をします
毎日飲んでいるお薬が歯科の分野でも影響を与えることがあります。
ご自分が飲んでいるお薬が、どのように口腔内に関係してくるのか知っておく必要があります。
「血液サラサラ」「骨粗しょう症」「血圧を下げる」お薬を飲んでいる方、ご自身は飲んでいなくても、ご家族で飲んでいる方も多いのではないでしょうか?
それぞれのお薬の特徴について解説します
・抗血栓薬
血圧をサラサラにするお薬は、血液を固まりにくくし、血管が詰まるのを防ぐお薬です。
狭心症や心筋梗塞、脳梗塞を起こしたことがある人が服用しています。
一般的な、虫歯の治療や歯周病の治療には問題なく受けられます
しかし、抜歯や外科処置などの場合は注意が必要です
出血が止まりにくくなるからです。
そのため、血液サラサラの薬を飲んでいる患者さんの抜歯時は、事前に血液サラサラ薬の内服を一定期間中断してもらい抜歯後の出血のリスクを抑えてから、抜歯を行う場合があります
しかし、最近では血液サラサラ薬の内服を中断すると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まってしまうことがあることも分かってきました。
現在では血液サラサラ薬の内服を極力中断せずに抜歯を行うことも、選択される場合があります。
血液サラサラのお薬を処方している医科の先生に安全性を確認した上で、抜歯や外科処置をしています
・骨粗しょう症のお薬
骨を増やして骨折の予防に使うお薬です
骨粗鬆症の予防をしている人や骨折したことがある人、ステロイド治療を受けている人が服用している可能性があります
長期間服用している人は顎骨壊死のリスクがあります。
・抗てんかん薬
脳の興奮を抑えて、てんかんの発作を防ぐ薬です。
長期間服用した場合は、副作用として50%以上の確率で歯肉に腫れが見られます。
歯石や補綴物の不適合などが原因で、歯肉を刺激し、腫れやすくなります。
清掃状態が悪いと歯肉が赤くなったり、炎症起きるので注意が必要です
場合によっては歯肉切除術を行うこともあります。
・血圧を下げるお薬
血管の収縮を抑えて血管を広げ、血圧を下げる効果のあるお薬です
高血圧の治療をしている人が服用しているお薬です。
副作用として、歯肉の腫脹や増殖が起こることがあります。
血圧を下げるお薬を長く服用している人で、歯肉の腫脹が起こってしまう割合は約20%といわれています
抗てんかん薬と同様、口腔清掃不良や補綴物の不適合などで悪化する恐れがあるのでメインテナンスが大切です
喘息の方は歯医者だけでなくその他の病院でも、出されるお薬に注意が必要です
・鎮痛剤
喘息の発作が起こってしまう可能性があります。
ロキソニン、カロナールなどすべての鎮痛剤において発作を誘発する可能性があります。
その為、治療で鎮痛剤が必要な場合は、事前に「過去飲んだ事がある鎮痛剤の名前」「鎮痛剤を飲んで発作が出た事があるか」を確認しますので、必ずお伝え下さい。
・キサンチン系の気管を広げるお薬「テオフィリン」を使用している場合
化膿止めとして出される抗菌薬は種類によっては、お薬の飲み合わせにより、薬剤中毒を引き起こすことがあります。
このように、一見、歯科と関係なさそうな全身疾患のお薬でも口腔内に影響を与えることもあります
また、歯周病は全身疾患と深い関わりがあると近年分かってきました!
こちらの動画で解説していますので、ご確認ください
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カウンセリングの際には、必ず、現在服用しているお薬や体調のことなどをお聞かせください
その際、かかりつけの病院や担当医のお名前もお聞きすることもあります。
また、お薬手帳をご持参頂くと助かります。
これは可愛いパペット達がカウンセリングを受けている動画です
こちらも是非、ご覧ください︎
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