みなさんこんにちは!
はる歯科診療室 歯科技工士の網谷です。
歯科医院で治療をした時に、歯型をとる治療をしたことはありませんか❓
息が苦しくなったりしてあまり気持ちの良いものではありませんよね(^◇^;)
苦手な方も多いと思います。
今日は、その歯型をとる時に使われている材料についてお話しします
歯型をとることを「印象採得」と言います。
歯型をとるときに使う材料は「印象材」と言います。
ペースト状のものです
だいたい多いのは、銀歯や入れ歯などを作るためにとる「精密印象」です。
精密印象とは、その名前の通り、精密な型取りのことです。
金属やセラミックのかぶせ物、詰め物を作る時に精密印象をします
この時使われる「印象材」は何種類かあります。
①アルジネート(アルギン酸)印象材
海藻に含まれるアルギン酸が原料で作られています。
粉と水を練り合わせると固まります。
この練り合わせる作業には技術が必要で、手際が悪いと途中で固まってしまったり、粉と水の分量を間違えてしまうとドロドロになってしまいます
歯科衛生士さんは、学校でしっかり練習して、上手にとれるように技術を磨いています
はる歯科診療室では、手練りのアルジネート印象材に加えて、
自動で練和されたアルジネート印象材が出てくる自動練和機を導入しています\(^o^)/
作業時間が短縮されて、衛生士さんの作業が楽になるというスタッフ側のメリットだけでなく、誰が使っても均一な印象剤が出てくることで型取りの精度が上がるというメリットがあります
②寒天印象材
原料は食べ物で聞いたことのある寒天です。
食べる寒天と同じで常温では固まった状態です。
約60℃程に温めると溶けて流れる状態になるので、お口の中に入れると温かく感じます。
単独では使わず、アルジネート印象材と併せて精密印象をとるときに使います。
③シリコン印象材
ゴムのような材料で、一度固まると変形がほとんどなく、精度の高い型がとれます。
しかし作業に時間がかかることと、材料費が高くコストがかかるため、自費の治療(セラミックの歯、金属床の義歯)で使われることが多いです。
また、固まるまで時間がかかります⏰
精密印象についての動画はこちらになりますので、是非ご覧になってください
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金属床についてはこちらをご覧ください
https://www.haru-do.com/haru-blog/2021/09/06/
特殊な入れ歯についての動画はこちらになります
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これらの材料を使って、患者さんの治療に合わせた型取りをしています
簡単に型取りをしているようでも、実は衛生士さんの熟練の技術や、最新の材料を使ったりして精密な作業をしています
それでも、気持ち悪くなったり、嘔吐反射といって「おえっ」となってしまうこともあります
反射は生理現象なので、自分の意思で止めることはできません(◞‸◟)
型取りをするときは、「今から型取りしますね」と声をかけますので、緊張せずリラックスしてみてください。
そして、なるべく顎をひいて材料が喉の奥まで流れないようにしてみましょう。
それでもダメな場合は、椅子を起こしてもらったり、前かがみになったりしてみると喉の方に材料が流れにくくなるので、型取りがどうしても苦手な場合は、型取りする前に衛生士さんに言っておくのも良いかもしれません
もう一つ試して欲しいことがあります!
それは、「天突(てんとつ)」というツボを刺激する事です
それにより反射をある程度抑えることができるんです
天突はノドの下の方にある左右の鎖骨の間にあります。
天突を押す時は、窪みに指を引っ掛けて、下方に向かって引き下げるようにして押します。
通常の指圧のように、ノドの方に向かって真っ直ぐ押してしまうと、気管を圧迫して苦しくなってしまうのでやめましょう
また、天突は嘔吐反射が無い時に押しても効果が無いか反対に気持ち悪くなってしまいます。
しかし、歯の型取りの時など「オェッ」となりそうな時に押すと気持ち悪さが減るという不思議なツボです。
歯の型取りが苦手な方は、ぜひ試してみてください!
患者さんも衛生士さんも、一発で良い型取りができるよう協力し合って良い治療になるよう一緒に頑張りましょう!
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