みなさんこんにちは
はる歯科診療室 歯科衛生士 柚川です⭐️
冬のひだまりがことのほか暖かく感じられるようになりましたね
師走を迎え、何かと慌ただしい時期になりましたが、体調管理に気をつけましょう(^^)
前回、私のブログ記事で「歯周再生療法」ついて書かせていただきました
そのブログはこちらです
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https://www.haru-do.com/staff-blog/
おさらいになりますが、基本的な再生療法の流れを簡単に説明します^_^
1.歯周ポケットの深さを測定
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2.歯肉を切開
局所麻酔をして歯肉を切開し、歯根を露出します。
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3.歯根表面の汚れを徹底的に除去
歯根表面の歯石を除去し、薬剤を塗布する箇所の汚れを徹底的に取り除きます。
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4.薬剤を塗布
血液や唾液が付いていない状態で薬剤を塗布します。
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5.歯肉を戻して縫合
抜糸は術後約2週間後に行います。
術後は、手術部位を清潔にし、刺激を与えないようにする必要があります。
術後しばらくは歯ブラシ、歯間ブラシを当てず、うがい薬を使用します。
今日は4番目の工程で使用する薬剤について、解説したいと思います
少し難しいお話しになりますが、お付き合いください
●薬剤1:リグロス
リグロスは、医科分野においてやけどなどで失った皮膚の再生に使用されている薬剤と同じ成分でできており、2001年から使用が開始されました。
実に20年近い実績があり、信頼性は確かといわれています。
歯周病治療に使われるリグロスは、医科分野で使われている薬剤の濃度を歯科用に変え、歯を支える歯周組織を再生するための薬剤として誕生しました。
リグロスはトラフェルミンとも呼ばれ、主成分は「bFGF」というタンパク質です。
リグロスがなぜ破壊された歯周組織を再生できるかというと、「bFGF」が骨や筋肉などの細胞の増殖や分化を促して、成長させるタンパク質だからです。
さらにリグロスには、血管を新たに作り出す作用(血管新生作用)が含まれていますので、歯ぐきやあごの骨といった歯を支える組織をしっかりと再生させられます。
リグロスの効果は、お口の中の歯周病菌を減らした後に発揮されます。
破壊されてしまったあごの骨の部分に直接塗布すると、その部分のあごの骨が再生され、歯を支えられるようになります。
抜歯を回避できるため、ご自身の歯を残せる可能性が高くなります。
また、歯周病により歯がグラグラと揺れてしまっている場合にもリグロスは効果的です
歯が揺れるとあごの骨に過度な負担がかかり、病気の進行に拍車をかけてしまいます。
しかしリグロスの効果で歯の揺れが治まれば、歯周病の進行を食い止めることができます。
●薬剤2:エムドゲイン
エムドゲインは、タンパク質の一種を歯根の表面に塗ることで、歯が生えてくるときと同じような環境をつくり歯周組織の再生を促します。
エムドゲインの主成分は、「エナメルマトリックスデリバティブ」と呼ばれる、豚の歯胚組織からつくられたタンパク質の一種です
このタンパク質が、歯が生えてくるときと同じような環境を再現し、歯周組織の再生を誘導します。
エムドゲインは、世界の約40ヶ国以上で使用され高い安全性が実証されています。
日本国内においては、2002年に厚生労働省の認可を受けています!
これらの薬剤を用いて、歯周再生療法は行われます🦴🦷
いずれの場合も、術前に歯周病の基本的な治療として歯石除去が行われていることが重要です(*^^*)
こちらの動画は、歯石を放置するとどうなるのか可愛いパペット達が解説してくれています
是非、ご確認ください
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はる歯科では、歯周ポケットの検査やレントゲンなどを用いてお口の状態を把握し、患者さん一人一人にあった歯周病治療のプランを提案しています。
歯周病は、気付かないうちに進行していることが多くあります。
早期に発見し、早期に治療することがとても大切です
自覚症状がない方もお気軽に歯科健診にお越しくださいね
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