みなさん、こんにちは。
はる歯科診療室、衛生士の池田です。
もう11月、今年も残り2ヶ月……
はやいですね( ᵕᴗᵕ )
今年も悔いのないよう毎日過ごしたいものです💪✨
ところでみなさん、唾液(だえき)が、どんな役割を果たしているか知っていますか?
実は唾液にはたくさんの素晴らしい役割があるのです✨
◎唾液とは…◎
成人の場合、1日あたり1~1.5リットルほど、分泌されます。ただし、加齢によって唾液の分泌量は変わりやすく、30代から減少し始めると言われています。⤵︎
また、唾液の分泌量は、時間により変化します。食事中は増えますが、睡眠中は減少する傾向にあります。
◎唾液の役割◎
☆消化作用
唾液の中には、βアミラーゼという酵素成分が入っており、これはでんぷんを分解する作用がある消化液です。
この作用は消化時の胃腸の負担を軽減し、消化を助ける役割があります!
☆口の粘膜の保護作用
お口の中には、硬い歯とやわらかい粘膜があります。
唾液の中の「ムチン」という成分が潤滑剤としてクッションの役割をしているので、話したり噛んだりしたときや、固い尖ったものを食べた時に粘膜に傷がつかないよう保護されているのです🍘
☆自浄作用
歯の表面などについた食べカスを洗い流す作用があります。
しかし、粘着性のある食べものは、唾液では取り除くことはできません…。
☆抗菌作用
唾液にはリゾチームやラクトフェリン、ペルオキシダーゼなど抗菌作用を持つ成分が含まれています。
これらが、外から侵入してくる細菌などを防ぎ、体を守る役割をしています✨
☆中和作用・緩衝作用
通常、お口の中はph6.8~7.0で中性を保っています。糖分を摂取するとPHは酸性に傾きます。pH5.5以下になると歯の表面のエナメル質は、酸によって溶けていきます。
唾液には、重炭酸塩やリン酸塩が含まれており、酸性に傾いたお口の中のpHを中性に戻す作用があります。こうした作用を緩衝作用といいます。緩衝作用が強ければ強いほどむし歯に強い環境を作り出してくれます💪
☆再石灰化作用
唾液の中には、カルシウムやリン酸といった無機物成分が含まれています。これらの成分が、むし歯の前段階である、歯の表面のエナメル質が溶けかけている状態のときに、元の状態に戻そうとしてくれる作用を発現します。これを再石灰化作用といいます( ´﹀` )
☆味覚を感じる
唾液がなければ、味を感じることはできません。 味覚には、味わいを楽しむ役割だけでなく、「食べ物が安全なのか?」を判断する大切な役割もあります🍕
唾液にはたくさんの役割があることがお分かりになったと思います☺︎︎
最初に書いたように、加齢とともに唾液の分泌量は減少していきます。唾液を出すためには、食事の際、しっかり噛むことや、唾液腺マッサージなどが効果的です。
唾液がたくさん分泌される若い方でも、唾液の役割にのみでは虫歯、歯周病は防ぐことはできません。
また唾液の減少する就寝中は特に細菌が繁殖しやすくなります。
正しい歯磨き、食生活、健診で虫歯や歯周病にならないよう、しっかりケアしていく必要があります( ´ ▽ ` )ノ
歯磨きの仕方に不安がある方、健診を受けてみようかと考えている方、いつでもご相談ください!!
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