はる歯科診療室です
昨年の秋頃に、お父様お母様などのご家族様からお子様の歯に関しての質問の中に、
「 フッ素(フッ化物)が虫歯予防に良いと聞くんですが、フッ素って身近にあるんですか? 」
という質問がありました。
<解答>
フッ化物は自然界に広く存在する物質で、虫歯予防に役立ちます
<解説>
フッ化物は、炭素や酸素などと同じように広く自然界に存在する元素の1つです。
土や海、大気中などに広く分布し、魚介類や肉類、野菜などの食品にも含まれています。
また、歯に良いとされる緑茶の葉にも多く含まれており、私たちは毎日これらの食品からフッ化物を摂取しています。
歯科分野では、欧米での調査からフッ化物利用の歴史が始まり、1945年米ミシガン州で水道水にフッ化物を1ppmになるように添加するフロリデーションを開始したところ、小児の虫歯が半減しました。
その後、多くの研究結果から、フッ化物は有益な虫歯予防法の1つとして浸透しました。
日本でも、歯磨剤などに低濃度ですが、フッ化物が少量配合されています。
参考文献
・日本小児歯科学会
・日本口腔衛生学会
・日本大学歯学部保存学教室修復学講座
・日本歯科医師会