はる歯科診療室です
お父様、お母様や、ご家族様からお子様の歯に関しての質問の中に、
『 電動歯ブラシは効果があるのですか? 』
という質問がありました。
「 電動歯ブラシ 」は、もともと手の不自由な方のために開発されたもので、手の不自由な方が普通の歯ブラシを使ってブラッシングするのに比べて、1/3位の時間で同程度の清掃効果が得られるといわれています。
一方、「 電動歯ブラシ 」の欠点は普通の歯ブラシに比べてヘッド(毛が植えられているところ)の大きさが大きすぎるものがあったり、企画が定まっていないために歯の隅々の細かいところまで丁寧に磨きにくいことが挙げられています。
また、回転数や振動数が非常に多く、歯や歯肉を傷つけることがあるので注意が必要です。
特にお子様が使用する場合は気をつけてください。
電動歯ブラシのお子様の使用について
簡単そうにみえて、「 電動歯ブラシ 」の使用方法は、手用歯ブラシよりも難しいともいわれています。
お子様は「 電動歯ブラシ 」では十分に歯みがきができないことが多く、歯ブラシの重さが負担になったり、振動に負けてしまったり、強くみがき過ぎがちです。
お子様には、手用歯ブラシを使用されることをおすすめします
電動歯ブラシと手用歯ブラシのプラーク(歯垢)除去効果について
「 電動歯ブラシ 」のほうが手用歯ブラシよりもプラーク除去効果はやや高いようですが(下図参照)、電動歯ブラシか手用歯ブラシかというよりも、使用している方のみがき方による差のほうが大きいと思われます。
手用歯ブラシでしっかり歯みがきができている方は、「 電動歯ブラシ 」でもしっかり歯みがきができているようです。
逆に手用歯ブラシで歯みがきができない方は、「 電動歯ブラシ 」でも歯みがきができていないようです。
ワンポイント・アドバイス
「 電動歯ブラシ 」を使用するときは普通の歯ブラシの補助と考え、より的確にお口の中をお掃除するために歯みがきの指導を受けましょう。
参考文献
・日本歯周病学会
・日本臨床歯周病学会
・日本口腔衛生学会
・日本小児歯科学会
・日本歯科医師会