はる歯科診療室です
保育園や幼稚園に通っているお子様たちや、学校に通っているお子様たちがこの時期になると歯の健診票を持ってきてくれます。
健診票を持参して来られたご家族様からの質問の中に、
「 CO・GOって何ですか? 」
という質問がありました。
COとは、虫歯とは判定できないが、虫歯の初期症状を疑わしめる所見がある歯の事をいいます。
分かりやすく解説すると・・・例えば、肝臓の機能所見をしたとします。その結果は、「健康です」あるいは、「治療が必要です」の二つだけではないはずです。
「まだ治療はしなくてもいいけれども、肝機能が低下しているので、栄養に注意し、飲酒は控えてください」といった検査結果もあるかと思います。
歯の健診でも同じです。
「虫歯のない健康な歯」あるいは、「治療の必要な虫歯」だけでなく、「今すぐ治療の必要はないけれども、このままでは近い将来虫歯になりそうですよ」といった状態もあるはずです。
そのような部位をみつけて適切な指導をすることによって、その歯を虫歯から守る事ができれば、こんなにすばらしいことはありません。
そういった目的でCOが導入されました。
GOは、歯肉に軽度の炎症徴候(発赤、腫れ、出血など)が認められるが、歯石の沈着はなく、歯の清掃指導によって炎症徴候が消退すると思われる病態をいい、目的はCOと同じです。
したがって、COやGOと診断されたら、虫歯や歯周病への進展を予防するために、歯口清掃指導および間食の取り方に対する注意など、適切な保健指導を積極的に行うことが大切になります。
虫歯に負けない健康な歯をいつまでももてるように、なんとか子供の歯を守ってあげたいものです。