はる歯科診療室です
トップダウン・トリートメントとは・・・・・
模型上で機能的、審美的に最も適した最終形態(治療のゴール)の位置を診断用ワックスアップで決め、それに基づき治療計画を立案していくという治療法をいいます。
患者さんの最初の歯型および、診断用ワックスアップにて治療を進めていくと、その患者さんの咬合(噛み合わせ)のどこに問題が生じているのかを診査・診断できます。
これは、咬合器という装置に歯型を取り付けた状態です。
お口の中の状態をフェイス・ボーという装置を用いて、咬合器上で再現した後、診断用ワックスアップを開始するので、誤差を生じません。
本来の理想的な歯の高さや形態を赤色のワックスで盛り上げています。
むし歯治療や歯周治療などを行いながら、理想的な状態が整った後に、かぶせ物の作製に入っていきます。
患者さんのお口の中で、かぶせ物の適合具合(フィッティング)を診ます。これをメタル試適といいます。
長いかぶせ物の場合は、わずかな誤差を防ぐためにお口の中でロー着という作業も行うことがあります。
もしこの時点でエラーがあった場合は、再度、歯型を取り技工所に送ります。
状態が良かったので引き続き制作に入ります。
トップダウン・トリートメントを行うことで、患者さんの本来の理想的な噛み合わせをトータル的に再構築していくことができます。